…を回避すべく、今年の1月から2月にかけてイオンタウン姫路で行った、「カルチャー・カフェ獨協」について、かいつまんで書きますよ。
「カルチャー・カフェ獨協」のコンセプトは、「ドリンク片手に、さまざまなテーマについて講師の話を聞き、みんなで気軽に語り合う」。
ふつうの市民講座や公開講座だと、講師が一方的に語っておしまい、というふうになりがちですが、カルチャー・カフェでは、もっと気軽に講師の話を聞き、なにか疑問や意見があれば、その場でどんどん発言して、知的かつ楽しい時間を作り出す、のが目的です。
2010年度から始めて、今年度(まだ2011年度です)が3回目。
ほんとうなら、毎回講師が入れ替わるのがいいのですが、今回は諸般の事情により、私が4回連続で担当しました。
今回のテーマは、「ホントにあった?中国のコワい話」
…冬にやるテーマじゃない、という声も聞こえますが。
で、第1回(1/18)は、「古代中国は不思議だらけ?〜中国神話・伝説の世界〜」と題してお送りしました。
古代の人々は、どの民族でも、たいてい独自の「神話」を持っています。
ギリシャ神話とか、北欧神話とか、日本でも『古事記』などに出てきますね。
ところが中国には、神話とよべるものがありませんでした。
いや、本当になかったのではありません。あったのですが、なにせ4000年の歴史を持つ国ですから、紀元前、我々日本人がようやくムラ中心の社会を築き始めた頃にはすでに群雄割拠の時代(春秋戦国)に入り、非常に現実重視な気風が主流になります。
そしてさまざまな思想家たちが、各国の為政者に取り入るため、自分たちの主張をアピールするようになるのですが、そのときに、誰でも知っている神話や伝説を、自分たちの主張に都合のいいように改変して取り入れていったのです。
ですから、中国の神話や伝説は、この頃に変形・分解され、体系を失ってしまったのでした。
そして、「神話」という概念も、育たなかったのです。
時は移って20世紀、欧米からさまざまな文物が中国に流入してきます。その中に「神話」の概念もありました。
(余談ですが、「神話」という言葉は、さきに欧米の文物を学んでいた日本から入ってきたようです)
「神話」について学んだ当時の学者たちは、中国にも「神話」があるはずだと考え、古代の様々な文献を渉猟跋扈して、神話の断片を拾い出し、つなぎ合わせていきました。
その結果、中国にも、立派な神話があったということが、わかったのです。
…長くなってきたので、続きは次回のお楽しみ!
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